『策略 ブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術』を読んだ

私は学級を受け持ったことがない。

いつか受け持つことになるから、

今のうちにノウハウを知っておきたい。

 

本著には、

子どもとの具体的な関わり方について書いてある。

 

飲みの席などでよく言われるのが

「生徒への愛情が一番大切!」

 

これは全然具体的ではない。

「(そんなこと誰でも分かる。ゴミみたいなアドバイスだな...。)」

と思っていた。

 

そうじゃなくて、具体的な方法が知りたい。

そんな捻くれ者の私にピッタリな本だ。

 

以下、良いなと思った部分を挙げていく。

 

1.最初に厳しくする

 

中3のサッカーを担当した時、

「用具の管理」について厳しく指導をしなかった。

その結果。

・ボールが散乱している

・得点ボードが落ちている

・ゼッケンを着ていない生徒がいる(敵味方が分からなくなる)

 

最悪である。

生徒は指示を与えられないと動かないのだ。

普通言われなくても出来ることが、出来ないのだ。

 

慌てて、次の授業から「用具の管理」について指導する。

すると生徒は猛反発。

「は?この前はよかったじゃん」

「急になに?」

 

最初に与えられた自由を奪われることに、

強烈な拒否反応を示す。

しかし、これは教師が悪い。

最初に厳しく指導しなかったのが悪い。

 

席替えを例にしよう。

若手は、まずは子どもたちに「先生が決めるもの」と

思わせておいた方がいい。

クラスが育ってきて、たまに「クジ」や「自由」を

入れると、子どもたちは「話せるヤツ」と思う。 

(p52)

 

とてもよく分かる。 

 

2.怒鳴ることも大事

私は怒鳴る人が大嫌いだ。

怒鳴って指導する教師を軽蔑していたが、

最近は「(怒鳴ることも必要かもしれない...)」

という、自分の中にある指導方針の大変革が起きていた。

しかし、毎日怒鳴ってばかりでは駄目。

 

怒鳴ることは、我々教師に与えられた「最終兵器」である。

(p54) 

 

毎日怒鳴れば、

「また、怒鳴ってるよ」

「うるさいなー」

と思われるだけだ。

 

「この先生は怒るとやばい...」

と思わせることが大切。

そして、

クラス全体の前で「いつ」「何について」「どの子に」

カミナリを落とせばいいのか?教師の冷静な「策略」が必要なのだ。

(p55)

 

全体に怒鳴ることで、全体が締まる。

個人に対して闇雲に怒鳴れば、その子の欠点が全員に晒されてしまう。

それがいじめに繋がれば最悪だ。

「怒鳴る」という手段は取り扱い注意の最終兵器。

 

3.やんちゃ君の悪口

私は教育困難校に1年間いる。

詳しいことは書かないが、すごい学校だ。

職員室では生徒の悪口を言う教師がたくさんいる。

はっきり言うと不快だ。

 

もし生徒が聞いてしまったらどうする?

子どもが嫌いならやめてしまえ。

                 と思っている。

 

しかし、本著には

子どもや保護者の悪口を言い合えるのは、

良い職員室である証拠なのだ。

(p67)

 

職員室ぐらい、悪口を自由に言い合える空間にしないと、

教師はやってられないということだ。

 

とても驚いたが、確かに分かる。

そして、私が懸念していることにも触れている。

 

子どものことは、絶対に嫌いになってはいけない。

どれだけ問題のある子でも愛さなければダメなのだ。

(p68) 

 

職員室では、生徒の悪口を自由に言って良い。

しかし、本当に嫌いになってはいけない。

と言うことだ。

 

うーーーん。

 

<まとめ>

他にも紹介したいことがたくさんあるが、

ここでやめておく。

 

しかし、このシリーズは本当に勉強になる。

f:id:ponchotakora:20190113175929j:plain