『ミッケ!』最強説
学童とは小学1年生から6年生まで
多種多様な子どもが自由に遊んでいる場所です。
1日の流れは
①読書の時間
②外遊び
〜昼食〜
③読書の時間
④外遊び
⑤中遊び
⑥おやつタイム
⑦お勉強
以上、8時半から18時半で活動していきます。
①の読書の時間で気づいたこと
<『ミッケ!』が最強すぎる>
『ミッケ !』とは、ジオラマ写真の中から指定されたものを見つけていくだけの絵本だ。
例えば、「いぬはどこかな?」だとジオラマ写真の中から犬を探して「いた!」と指をさせばOK。
これがもう大人気(笑)
読書の時間になればすぐに『ミッケ!』を本棚からぶち抜いて、
「先生早く!!ミッケ!!やるよ!!急いで!!!!」と服を引っ張られる。
作者にこの光景を見せてあげたい。
そして、ここで気づいたことが2点ある。
⑴『ミッケ!』はみんなで読みたい
5人くらいの子どもがお団子のように集まって死ぬ気で読んでいる。
「ひつじ!ひつじどこ!?」
「いた!俺が一番!」
「次は赤い車だ!どこだ!」
「・・・ない!飛ばそう!次!」
「見てー、ウサギがいるよー」(のん気かよ笑)
1人で黙々と読んでいる子どもがいない...。
誰が1番早く見つけられるか競争したい。
好きなモノがあれば「ここに○○○があるよー」って教えたい。
『ミッケ!』は「1人で読む本」というより「みんなでする遊び」であり、"探検ごっこ”なのです。
そう、『ミッケ!』は”探検ごっこ”なのだ!!
⑵『ミッケ!』は認識の確認作業
”鳥”をイメージしてください
どんな鳥ですか?
当然色々な鳥がいるわけで、それぞれイメージする”鳥像”は違うと思います。
その違いを他者との”認識のズレ”と呼びましょう。
『ミッケ!』は”認識のズレ”を感じさせ、相互理解を促します。
例)かわいい鳥はどこかな?
「鳥見っけ!」
「それ鳥?」
「恐竜じゃない?」
「鳥だけど...かわいいか?」
「怒った鳥じゃない?」
頭の中にそれぞれの”かわいい鳥像”がある。
”かわいい”の定義は?
”鳥の条件”とは?
生まれて未だ8歳前後の子どもにとって、モノの認識は大人より凸凹している。
『ミッケ!』はその凸凹、”認識のズレ”を確認させてくれる。
なんていい本なんだ!